薬物動態

内服薬の多くは、服用後に小腸から吸収され、血液中に入り全身に広がっていき、肝臓で代謝されたり、腎臓で尿に出ていったりします。

これが薬物動態です。

薬物動態は吸収(Absorption)、分布(Distribution)、代謝(Metabolism)、排泄(Excretion)の4つの過程に分けられ、それぞれの頭文字を取ってADMEと呼ばれます(最近ではDMPKとも呼ばれたりします)。

薬を飲むと図1-1に示すように、吸収されて血中濃度が増加していきます。

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釈迦に説法であらためてお示しする必要もございませんが、Aの濃度では、毒性が出てしまい、Cの濃度では無効、Bの濃度が最適な濃度推移ということになります。

テレビのCMで俳優の西村雅彦さんが「ガス●ー10は使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使い下さい。」と言っているが、誰もが朝夕に1錠ずつ服用していれば、効果が現れるとは限りません。 一人ぐらいCの濃度しか得られず無効の人もいるかもしれません。