EasyTDMとは、

Easy TDM ( Therapautic Drug Monitoring 治療薬物モニタリング)

(はじめに)

TDM解析により、個人に適した投与量、投与方法を設定することが可能となり、副作用の心配がなくかつ薬の効果が最大に発揮されるような治療を受けることができます。
このように、TDM解析が薬剤師として医療に貢献するうえで極めて大きな位置づけにあるにも関らず、TDMの社会的貢献度は、未だに満足すべき状況に達しておらず、薬剤師に浸透しているとは言えません。そこで、我々は誰もが直感的に操作でき、多種の薬剤が解析可能な汎用TDM解析ソフトの開発に着手しました。

Easy-TDMは、香川県病院薬剤師会および香川県産業支援財団の助成をもとに製作いたしました。また、定期的な改良を重ねることで更に使いやすいTDM支援ソフトを目指しております。

Easy-TDMをご利用いただくことで、多くの薬剤師とTDMの距離が縮まり、そしてTDM解析が普及し、医療に貢献できることを望みます。

なお、EasyTDMの売上げは、全てバージョンアップにあてさせていただいております。

(ホームページの目的)

本ホームページは、TDM解析ソフトEasy-TDMの配布と使用法ならびにTDMについての情報を公開し、TDMへの理解を広く浸透させると共に新規参加を呼びかけTDMを普及させることを目的とし、TDM教育・研究活動に関する情報とツールを発信するために活用するものとする。

(管理・運用区分)

EasyTDMの政策・改良は、株式会社ユニークがおこない、香川県産業支援財団芦原研究開発助成事業の趣旨に従い、全収益をソフト開発・更新に当てることとする。

(香川県TDM委員会)

香川県TDM委員会は香川県病院薬剤師会に所属する阿部武由先生を代表とした香川県病院薬剤師会の委員会で、TDMの普及を目標にしております。

香川県TDM委員会の前身である香川県TDM研究会は、福岡憲泰先生(日本大学教授)の発起により、病院・調剤薬局の薬剤師の先生に御参加いただき、1999年より月に一度の頻度でワークショップを開催し、2000年より病院薬剤師会の研究会として認められ、2014年TDM委員会に改名し現在にいたっております。

(開発経緯)

香川県TDM研究会の発足当初はTDM解析ソフト「YUHR-tdm」の使用法を解説し、TDMの理解を広く広めると共に新規参加を呼びかけTDMを普及に努めておりました。その結果、県下の多くの病院薬剤師や薬局薬剤師から反響と賛同が得られることができました。

ところが、研究会で使用する解析ソフトYUHR-tdmは、開発言語がN88-BASICで作成されている関係より、MS-DOSのNEC98シリーズでの起動を絶対条件にしておりました。したがって、OSがWindowsになった現在、YUHR-tdmに対応したハードやプリンターが存在しないことによりYUHR-tdmを継続使用できないという問題が起こりました。

そこで2003年より、香川県病院薬剤師会TDM研究会によるTDM解析ソフト(仮名;調剤薬局でも使えるEasyTDM)の開発に着手することになりました。

当初よりソフト開発の資金調達に問題にがあり、開発が遅延し数年が経過しましたが、2007年に財団法人かがわ産業支援財団による芦原研究開発助成事業*の助成金を受けたことで第1版(パイロット版)を作成するに至りました。

2010年 EasyTDMのホームページの立ち上げ、フリーソフトEasYTDMをリリース、バルプロ酸ナトリウム解析、
Ver1-2(フェノバルビタール追加)  2010/01/23、
Ver1-3(カルバマゼピン追加)  2010/04/26、
Ver 1-4 (ジギタリス追加) 2010/5/13、
Ver 1-5 (バグ修正) 2010/6/21、
Ver 1-6 (テオドール追加) 2010/9/10
Ver 1-8 (バグ修正) 2011/2/01、
Ver1-8-1 (ゾニサミド・プリミドン追加) 2011/3/30、
Ver1-8-1-1 (1年使用期間設定) 2011/4/18、
Ver 2-0-1-0 (パラメータ推定不能だった場合、 メッセージを表示して解析結果表示に進まない)
Ver2-0-1-1(小数データのDB保存変更) 2011/8/24、
Ver 3-0-0-0 (ミカエリス-メンテン式の解析処理追加.フェニトインの解析処理追加. 起動チェック処理変更. 表示期間のデフォルト変更. パラメータ推定プログラムの変更をフィードバック)2011/10/27、
Ver 3-1-0-0 (試用期間を30日に変更、起動ID入力画面変更、MACアドレス取得処理変更、印字のコメント欄の折り返し対応、患者情報画面の[新規患者と[クリア]のボタン位置変更、グラフの重ね書き順序変更(変更なしが最前面)(印刷も同じ))2011/11/10

2012年 Ver3-1-1-0M (バンコマイシン、テイコプラニン、アルベカシン解析追加、直感的に簡単操作できるTDM解析ソフト、フェニトインの薬物動態グラフが描けるのはEasyTDMのみ、計算が速くかつ計算の安定性(収束性)が高い)このVerよりネット販売開始2800円2012/07/25

Ver 3-1-1-0M (有効期間を1年に変更、スプラッシュ画面のメッセージ変更、パラメータ推定処理をマルカート法に変更、母集団パラメータを使用しない場合は  付随情報を表示しないように修正、グラフレンジの上限値の最小値を1.0とする、薬剤の投与量の入力の最大値を1000→5000に変更、Macアドレスが変化してしまう環境に対応、・起動ID固定化)2012/09/24。

2013年 Ver 3-2-1-1M (以下日本で初めての機能・・フェニトイン点滴に解析対応 (ホストイン®静注、アレビアチン®注に対応)。ツーコンパートメントモデルにおいて、血中・末梢の両方を表示する。炭酸リチウムが解析可能。初期値設定機能追加)このVerより3200円とする。2013/04/18

2015年 Easy TDM ver 3-3-0-1M 価格(税別)3200円   有効期間 1年、Easy TDM ver 3-3-0-2M 価格(税別)6200円   有効期間 2年、Easy TDM ver 3-3-0-3M 価格(税別)9000円   有効期間 3年をリリース。以下の機能を追加いたしました。1.バンコマイシンのモデル式の追加(バンコマイシンの5歳以下はデフォルトで1コンパートメントが選択されます)、2.BMI参考値を表示(体重/(身長^2)で算出し表示します。)3.クリアランス値の参考値を表示(年齢に対する平均的な推定クレアチニンクリアランス値を参考として表示します。100-(年齢-25)で算出しています。)4.AUC24値を表示(AUC24はAUC×CL=Doseの関係式から算出します。)5.血中と末梢濃度の表示(2コンパートメントモデルのみ) 6.抗菌剤TDMガイドラインに従ったヘルプ変更(1タゴシット2ハベカシン3バルプロ酸3フェノバルビタール)7.フェニトインの点滴時間入力の変更

(謝辞)

Easy-TDMの開発にご尽力いただきました皆様を初め、ご支援いただきました各団体の関係者の皆様のご協力に感謝を申し上げます。

 文責  JCHO(独立行政法人 地域医療機能推進機構) りつりん病院 薬剤科長 阿部 武由

*香川県出身の故芦原義重氏(関西電力(株)名誉会長)からの寄附金を基金として、「県内の中小企業者等の育成を支援するとともに、県内産業の技術の高度化および産業の振興に寄与する」ことを目的として、研究開発費の助成を行うものです。